道楽
絵
日記
特大貨物の荷役風景
2009.07.5
一年近く前の話になりますが、2008年9月、仙台近辺をシキ車を使った
特大貨物列車
が走るという情報を得ました。
話しによれば深夜帯の走行の様ですし、ただ走るだけならそれほど珍しくないので、正直聞き流していた訳ですが、その列車は
仙台港
発
名取
行きというのを聞いて吃驚( ̄□ ̄)!
特大貨物
の
積込み
がごく近場で見れる、一生に一度あるかないかの
ビックチャンス
(←大袈裟)
俄然話しに食い付く
キャッシュ
現金
なあたくし(^^ゞ
ちなみに仙台港から名取までは、車でせいぜい40分ほどの距離です。
道路管理者の許可が取れなくて鉄道利用になったのかも?
さて、空シキ車送り込みの翌日仙台港駅に行ってみると、海上コンテナ荷役ホームの端に半分に分割されたシキ車が鎮座しておりました。
シキ車は最大級の積載容量を誇るシキ611。
傍らでは、ホイルクレーンにより鉄板敷設等の下準備が着々と行われております。
埠頭に移動すると、これまたシキ車のそのまんまなトラックが(笑)
メルセデス製4軸トラクタと梁型のトレーラーが前後背中合わせに連結されてます。
トラクタのフロントバンパー下にはウエイトが装着され、グリル部にはカンガルーバーまで取付けられ、いかつさ満点です。
トラクタとトレーラーの連結部周辺。とにかくでかい。笑っちゃうほどでかい。
カプラー上にあるのは発電機でしょうか?
積み荷からトラクタ方向を見るとこんな感じ。
トラクタは大型貨物車の1ナンバーですが、トレーラーは大型特殊車両の9ナンバーでした。
翌朝早朝仙台港へ行ってみると、シキ車にシキ型トレーラーwが横付けされてました。
海上コンテナの荷役風景。
シキ車の傍らでは、横浜本牧ふ頭〜仙台港間を走る海上コンテナ専用列車が到着し、早速荷役作業が行われています。
貨物列車マニアとしては大変魅力的な列車ですが、深夜発早朝到着なのでなかなか走行写真が撮れない列車です(´・ω・`)
トップリフターも40ftコンテナ対応ともなると、かなりの大きさです。運転台がコキ車に積載されたコンテナより高い位置にあるのが分かります。
更に翌日。
積み荷のトランスがトレーラーから降ろされ、ワイヤーにより積載位置までコロ曵きで移動されています。
トランス下の四隅にジャッキを入れ、シキ車の結合ピンの高さにジャッキアップしてコロ等を抜いてます。
遂にシキ移動。手押しはかなり重そうでした(笑)
ジャッキでトランスの高さを調整してます。
尚、シキ車の上部からワイヤーでぶら下がってるのが結合ピンです。
トランスがシキ車の一部になる瞬間!
トランス側面に薄緑色の粘着テープで留められた銀色の鋼管は、シキ車の梁同士を繋ぐブレーキ管の配管の様です。
梁上部には丸いパッド状の密着点があり、その隙間に調整板を入れています。
この後トランスを押し上げているジャッキを降ろすと、トランス自身の自重によりパッド部の密着度が増すという寸法です。アーチ型の石橋やレンガ橋などと同じ原理ですね。
一方、トレーラーの方は梁ごとトランスを降ろし、すっかり身軽な姿に。
その翌々日。
発送の日です。
警備会社の方が24時間態勢の監視をしておりましたが、シキの出線作業に取り掛かる頃に少し車を移動して下さり、ごらんの通り両側から形式写真を撮る事が出来ました。
反対側はこんな感じ。
いよいよお迎えの時間。ブレーキ関係のテストの後に入換えを開始。
仙台港から陸前山王までは、仙台臨海鉄道のDD55 103がエスコート。
この後機関車次位にヨ8000を連結しました。
陸前山王駅のちょっと手前で走行写真を撮り撮影終了。
陸前山王〜名取は、深夜にDE10牽引で輸送された様です。